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K3[Fe(CN)6] + 6HCl → 3KCl + FeCl3 + 6HCN

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム塩化水素が反応すると,塩化カリウム塩化鉄(III)シアン化水素が生成します。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱酸の塩と強酸の反応 (弱酸の遊離)
弱酸の塩ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
強酸の塩共役塩基 + 弱酸共役酸

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
K3[Fe(CN)6]ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム1
ブレンステッド塩基
弱酸の塩
HCl塩化水素6
ブレンステッド酸
強酸

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KCl塩化カリウム3
共役塩基
強酸の塩
FeCl3塩化鉄(III)1
共役塩基
強酸の塩
HCNシアン化水素6
共役酸
弱酸

熱力学的変化

標準状態における変化

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム塩化水素の反応
ΔrG−110.2 kJ/mol
K2.02 × 1019
pK−19.31
K3[Fe(CN)6]結晶性固体 + 6HCl気体
3KCl結晶性固体 + FeCl3結晶性固体 + 6HCN液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−252.9−110.2−480.4
−252.9−110.2−480.4
1 mol あたり
−42.15−18.37−80.07
1 mol あたり
−84.30−36.73−160.1
1 mol あたり
−252.9−110.2−480.4
1 mol あたり
−42.15−18.37−80.07

水溶液における変化 (1)

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム塩化水素の反応
ΔrG−22.0 kJ/mol
K7.15 × 103
pK−3.85
K3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 6HCl水溶液 (解離状態)
3KCl水溶液 (解離状態) + FeCl3水溶液 (非解離状態) + 6HCN水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−22.0
−22.0
1 mol あたり
−3.67
1 mol あたり
−7.33
1 mol あたり
−22.0
1 mol あたり
−3.67

水溶液における変化 (2)

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム塩化水素の反応
ΔrG−15.8 kJ/mol
K5.86 × 102
pK−2.77
K3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 6HCl水溶液 (解離状態)
3KCl水溶液 (解離状態) + FeCl3水溶液 (解離状態) + 6HCN水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
32.2−15.8162.0
32.2−15.8162.0
1 mol あたり
5.37−2.6327.00
1 mol あたり
10.7−5.2754.00
1 mol あたり
32.2−15.8162.0
1 mol あたり
5.37−2.6327.00

水溶液における変化 (3)

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム塩化水素の反応
ΔrG294.2 kJ/mol
K0.29 × 10−51
pK51.54
K3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 6HCl水溶液 (解離状態)
3KCl水溶液 (解離状態) + FeCl3水溶液 (非解離状態) + 6HCN水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
294.2
294.2
1 mol あたり
49.03
1 mol あたり
98.07
1 mol あたり
294.2
1 mol あたり
49.03

水溶液における変化 (4)

ヘキサシアニド鉄(III)酸カリウム塩化水素の反応
ΔrG300.4 kJ/mol
K0.24 × 10−52
pK52.63
K3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態) + 6HCl水溶液 (解離状態)
3KCl水溶液 (解離状態) + FeCl3水溶液 (解離状態) + 6HCN水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
293.2300.4−21.6
293.2300.4−21.6
1 mol あたり
48.8750.07−3.60
1 mol あたり
97.73100.1−7.20
1 mol あたり
293.2300.4−21.6
1 mol あたり
48.8750.07−3.60

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
K3[Fe(CN)6] (cr)-249.8[1]-129.6[1]426.06[1]
K3[Fe(CN)6] (ai)-195.4[1]-120.4[1]577.8[1]
HCl (g)-92.307[1]-95.299[1]186.908[1]29.12[1]
HCl (ai)-167.159[1]-131.228[1]56.5[1]-136.4[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KCl (cr)-436.747[1]-409.14[1]82.59[1]51.30[1]
KCl (g)-214.14[1]-233.0[1]239.10[1]36.48[1]
KCl (ai)-419.53[1]-414.49[1]159.0[1]-114.6[1]
FeCl3 (cr)-399.49[1]-334.00[1]142.3[1]96.65[1]
FeCl3 (g)-254.0[1]
FeCl3 (ai)-550.2[1]-398.3[1]-146.4[1]
FeCl3 (ao)-404.5[1]
FeCl3 (cr)
6水和物
-2223.8[1]
HCN (l)108.87[1]124.97[1]112.84[1]70.63[1]
HCN (g)135.1[1]124.7[1]201.78[1]35.86[1]
HCN (ai)150.6[1]172.4[1]94.1[1]
HCN (ao)107.1[1]119.7[1]124.7[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)