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4KI + 3AgNO3 → KIO3 + 3KNO2 + 3AgI

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)が反応すると,ヨウ素酸カリウム亜硝酸カリウムヨウ化銀(I)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KIヨウ化カリウム4
還元剤
被酸化性
AgNO3硝酸銀(I)3
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KIO3ヨウ素酸カリウム1
酸化生成物
KNO2亜硝酸カリウム3
還元生成物
AgIヨウ化銀(I)3

熱力学的変化

標準状態における変化

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG−136.77 kJ/mol
K9.14 × 1023
pK−23.96
4KI結晶性固体 + 3AgNO3結晶性固体
KIO3結晶性固体 + 3KNO2結晶性固体rhombic + 3AgI結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−111.58−136.77106.2108.27
1 mol あたり
−27.895−34.19326.5527.067
1 mol あたり
−37.193−45.59035.4036.090
−111.58−136.77106.2108.27
1 mol あたり
−37.193−45.59035.4036.090
1 mol あたり
−37.193−45.59035.4036.090

水溶液における変化 (1)

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG161.0 kJ/mol
K0.62 × 10−28
pK28.21
4KI水溶液 (解離状態) + 3AgNO3水溶液 (解離状態)
KIO3水溶液 (解離状態) + 3KNO2水溶液 (解離状態) + 3AgI水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
142.5161.0−63.1
1 mol あたり
35.6340.25−15.8
1 mol あたり
47.5053.67−21.0
142.5161.0−63.1
1 mol あたり
47.5053.67−21.0
1 mol あたり
47.5053.67−21.0

水溶液における変化 (2)

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG48.2 kJ/mol
K0.36 × 10−8
pK8.44
4KI水溶液 (解離状態) + 3AgNO3水溶液 (解離状態)
KIO3水溶液 (解離状態) + 3KNO2水溶液 (解離状態) + 3AgI水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
48.2
1 mol あたり
12.1
1 mol あたり
16.1
48.2
1 mol あたり
16.1
1 mol あたり
16.1

水溶液における変化 (3)

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG156.0 kJ/mol
K0.47 × 10−27
pK27.33
4KI水溶液 (解離状態) + 3AgNO3水溶液 (非解離状態)
KIO3水溶液 (解離状態) + 3KNO2水溶液 (解離状態) + 3AgI水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
156.0
1 mol あたり
39.00
1 mol あたり
52.00
156.0
1 mol あたり
52.00
1 mol あたり
52.00

水溶液における変化 (4)

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG43.2 kJ/mol
K0.27 × 10−7
pK7.57
4KI水溶液 (解離状態) + 3AgNO3水溶液 (非解離状態)
KIO3水溶液 (解離状態) + 3KNO2水溶液 (解離状態) + 3AgI水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
43.2
1 mol あたり
10.8
1 mol あたり
14.4
43.2
1 mol あたり
14.4
1 mol あたり
14.4

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KI (cr)-327.900[1]-324.892[1]106.32[1]52.93[1]
KI (g)-125.5[1]-166.1[1]258.3[1]37.11[1]
KI (ai)-307.57[1]-334.85[1]213.8[1]-120.5[1]
AgNO3 (cr)-124.39[1]-33.41[1]140.92[1]93.05[1]
AgNO3 (ai)-101.80[1]-34.16[1]219.2[1]-64.9[1]
AgNO3 (ao)-32.49[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KIO3 (cr)-501.37[1]-418.35[1]151.46[1]106.48[1]
KIO3 (ai)-473.6[1]-411.2[1]220.9[1]
KNO2 (cr)
rhombic
-369.82[1]-306.55[1]152.09[1]107.40[1]
KNO2 (ai)-356.9[1]-315.4[1]225.5[1]
AgI (cr)-61.84[1]-66.19[1]115.5[1]56.82[1]
AgI (ai)50.38[1]25.52[1]184.1[1]-120.5[1]
AgI (ao)-12.1[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)