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2KI + 2AgNO3 → 2KNO3 + I2 + 2Ag

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)が反応すると,硝酸カリウムヨウ素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KIヨウ化カリウム2
還元剤
被酸化性
AgNO3硝酸銀(I)2
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KNO3硝酸カリウム2
I2ヨウ素1
酸化生成物
Ag2
還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG−73.12 kJ/mol
K6.46 × 1012
pK−12.81
2KI結晶性固体 + 2AgNO3結晶性固体
2KNO3結晶性固体 + I2結晶性固体 + 2Ag結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−84.68−73.12−27.145.98
1 mol あたり
−42.34−36.56−13.572.99
1 mol あたり
−42.34−36.56−13.572.99
1 mol あたり
−42.34−36.56−13.572.99
1 mol あたり
−84.68−73.12−27.145.98
1 mol あたり
−42.34−36.56−13.572.99

水溶液における変化 (1)

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG−34.64 kJ/mol
K1.17 × 106
pK−6.07
2KI水溶液 (解離状態) + 2AgNO3水溶液 (解離状態)
2KNO3水溶液 (解離状態) + I2水溶液 (非解離状態) + 2Ag結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−78.1−34.64−145.9
1 mol あたり
−39.0−17.32−72.95
1 mol あたり
−39.0−17.32−72.95
1 mol あたり
−39.0−17.32−72.95
1 mol あたり
−78.1−34.64−145.9
1 mol あたり
−39.0−17.32−72.95

水溶液における変化 (2)

ヨウ化カリウム硝酸銀(I)の反応
ΔrG−37.98 kJ/mol
K4.51 × 106
pK−6.65
2KI水溶液 (解離状態) + 2AgNO3水溶液 (非解離状態)
2KNO3水溶液 (解離状態) + I2水溶液 (非解離状態) + 2Ag結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−37.98
1 mol あたり
−18.99
1 mol あたり
−18.99
1 mol あたり
−18.99
1 mol あたり
−37.98
1 mol あたり
−18.99

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KI (cr)-327.900[1]-324.892[1]106.32[1]52.93[1]
KI (g)-125.5[1]-166.1[1]258.3[1]37.11[1]
KI (ai)-307.57[1]-334.85[1]213.8[1]-120.5[1]
AgNO3 (cr)-124.39[1]-33.41[1]140.92[1]93.05[1]
AgNO3 (ai)-101.80[1]-34.16[1]219.2[1]-64.9[1]
AgNO3 (ao)-32.49[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KNO3 (cr)-494.63[1]-394.86[1]133.05[1]96.40[1]
KNO3 (ai)-459.74[1]-394.53[1]248.9[1]-64.9[1]
I2 (cr)0[1]0[1]116.135[1]54.438[1]
I2 (g)62.438[1]19.327[1]260.69[1]36.90[1]
I2 (ao)22.6[1]16.40[1]137.2[1]
Ag (cr)0[1]0[1]42.55[1]25.351[1]
Ag (g)284.55[1]245.65[1]172.997[1]20.786[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)