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10MnCl2 + 6KMnO4 → 8Mn2O3 + 7Cl2↑ + 6KCl

塩化マンガン(II)過マンガン酸カリウムが反応すると,酸化マンガン(III)塩素塩化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
MnCl2塩化マンガン(II)10
還元剤
被酸化性
KMnO4過マンガン酸カリウム6
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Mn2O3酸化マンガン(III)8
酸化還元生成物
Cl2塩素7
酸化生成物
KCl塩化カリウム6

熱力学的変化

標準状態における変化

塩化マンガン(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−673.0 kJ/mol
K8.03 × 10117
pK−117.90
10MnCl2結晶性固体 + 6KMnO4結晶性固体
8Mn2O3結晶性固体 + 7Cl2気体 + 6KCl結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−456.4−673.0728.3−28.37
1 mol あたり
−45.64−67.3072.83−2.837
−76.07−112.2121.4−4.728
−57.05−84.1391.04−3.546
1 mol あたり
−65.20−96.14104.0−4.053
1 mol あたり
−76.07−112.2121.4−4.728

水溶液における変化 (1)

塩化マンガン(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−244.7 kJ/mol
K7.41 × 1042
pK−42.87
10MnCl2水溶液 (解離状態) + 6KMnO4水溶液 (解離状態)
8Mn2O3結晶性固体 + 7Cl2気体 + 6KCl水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
124.1−244.71248.32992
1 mol あたり
12.41−24.47124.83299.2
20.68−40.78208.05498.7
15.51−30.59156.04374.0
1 mol あたり
17.73−34.96178.33427.4
1 mol あたり
20.68−40.78208.05498.7

水溶液における変化 (2)

塩化マンガン(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−196.2 kJ/mol
K2.36 × 1034
pK−34.37
10MnCl2水溶液 (解離状態) + 6KMnO4水溶液 (解離状態)
8Mn2O3結晶性固体 + 7Cl2水溶液 (非解離状態) + 6KCl水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−39.7−196.2534
1 mol あたり
−3.97−19.6253.4
−6.62−32.7089.0
−4.96−24.5266.8
1 mol あたり
−5.67−28.0376.3
1 mol あたり
−6.62−32.7089.0

水溶液における変化 (3)

塩化マンガン(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−232.7 kJ/mol
K5.85 × 1040
pK−40.77
10MnCl2水溶液 (非解離状態) + 6KMnO4水溶液 (解離状態)
8Mn2O3結晶性固体 + 7Cl2気体 + 6KCl水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−232.7
1 mol あたり
−23.27
−38.78
−29.09
1 mol あたり
−33.24
1 mol あたり
−38.78

水溶液における変化 (4)

塩化マンガン(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−184.2 kJ/mol
K1.86 × 1032
pK−32.27
10MnCl2水溶液 (非解離状態) + 6KMnO4水溶液 (解離状態)
8Mn2O3結晶性固体 + 7Cl2水溶液 (非解離状態) + 6KCl水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−184.2
1 mol あたり
−18.42
−30.70
−23.02
1 mol あたり
−26.31
1 mol あたり
−30.70

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
MnCl2 (cr)-481.29[1]-440.50[1]118.24[1]72.93[1]
MnCl2 (g)-263.6[1]
MnCl2 (ai)-555.05[1]-490.8[1]38.9[1]-222[1]
MnCl2 (ao)-492.0[1]
MnCl2 (cr)
1水和物
-789.9[1]-696.1[1]174.1[1]
MnCl2 (cr)
2水和物
-1092.0[1]-942.1[1]218.8[1]
MnCl2 (cr)
4水和物
-1687.4[1]-1423.6[1]303.3[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Mn2O3 (cr)-959.0[1]-881.1[1]110.5[1]107.65[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
KCl (cr)-436.747[1]-409.14[1]82.59[1]51.30[1]
KCl (g)-214.14[1]-233.0[1]239.10[1]36.48[1]
KCl (ai)-419.53[1]-414.49[1]159.0[1]-114.6[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (ai):水溶液 (解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)