You-iggy

8Cu + 2AgNO3 + 3H2O → 8CuO + 2NH3↑ + Ag2O

硝酸銀(I)が反応すると,酸化銅(II)アンモニア酸化銀(I)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (中性条件下)
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H2O非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

硝酸銀(I)の反応 (中性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Cu8
還元剤
被酸化性
AgNO3硝酸銀(I)2
酸化剤
酸化性
H2O3

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
CuO酸化銅(II)8
酸化生成物
NH3アンモニア2
還元生成物
Ag2O酸化銀(I)1

熱力学的変化

標準状態における変化

硝酸銀(I)の反応 (中性条件下)
ΔrG−303.5 kJ/mol
K1.48 × 1053
pK−53.17
8Cu結晶性固体 + 2AgNO3結晶性固体 + 3H2O液体
8CuO結晶性固体 + 2NH3気体 + Ag2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−275.4−303.590.5−133.07
1 mol あたり
−34.42−37.9411.3−16.634
1 mol あたり
−137.7−151.845.3−66.535
1 mol あたり
−91.80−101.230.2−44.357
1 mol あたり
−34.42−37.9411.3−16.634
1 mol あたり
−137.7−151.845.3−66.535
1 mol あたり
−275.4−303.590.5−133.07

水溶液における変化 (1)

硝酸銀(I)の反応 (中性条件下)
ΔrG−302.0 kJ/mol
K8.09 × 1052
pK−52.91
8Cu結晶性固体 + 2AgNO3水溶液 (解離状態) + 3H2O液体
8CuO結晶性固体 + 2NH3気体 + Ag2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−320.6−302.0−66.1182.8
1 mol あたり
−40.08−37.75−8.2622.85
1 mol あたり
−160.3−151.0−33.091.40
1 mol あたり
−106.9−100.7−22.060.93
1 mol あたり
−40.08−37.75−8.2622.85
1 mol あたり
−160.3−151.0−33.091.40
1 mol あたり
−320.6−302.0−66.1182.8

水溶液における変化 (2)

硝酸銀(I)の反応 (中性条件下)
ΔrG−322.1 kJ/mol
K2.69 × 1056
pK−56.43
8Cu結晶性固体 + 2AgNO3水溶液 (解離状態) + 3H2O液体
8CuO結晶性固体 + 2NH3水溶液 (非解離状態) + Ag2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−388.9−322.1−228.4
1 mol あたり
−48.61−40.26−28.55
1 mol あたり
−194.4−161.1−114.2
1 mol あたり
−129.6−107.4−76.13
1 mol あたり
−48.61−40.26−28.55
1 mol あたり
−194.4−161.1−114.2
1 mol あたり
−388.9−322.1−228.4

水溶液における変化 (3)

硝酸銀(I)の反応 (中性条件下)
ΔrG−305.3 kJ/mol
K3.06 × 1053
pK−53.49
8Cu結晶性固体 + 2AgNO3水溶液 (非解離状態) + 3H2O液体
8CuO結晶性固体 + 2NH3気体 + Ag2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−305.3
1 mol あたり
−38.16
1 mol あたり
−152.7
1 mol あたり
−101.8
1 mol あたり
−38.16
1 mol あたり
−152.7
1 mol あたり
−305.3

水溶液における変化 (4)

硝酸銀(I)の反応 (中性条件下)
ΔrG−325.4 kJ/mol
K1.02 × 1057
pK−57.01
8Cu結晶性固体 + 2AgNO3水溶液 (非解離状態) + 3H2O液体
8CuO結晶性固体 + 2NH3水溶液 (非解離状態) + Ag2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−325.4
1 mol あたり
−40.67
1 mol あたり
−162.7
1 mol あたり
−108.5
1 mol あたり
−40.67
1 mol あたり
−162.7
1 mol あたり
−325.4

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Cu (cr)0[1]0[1]33.150[1]24.435[1]
Cu (g)338.32[1]298.58[1]166.38[1]20.786[1]
AgNO3 (cr)-124.39[1]-33.41[1]140.92[1]93.05[1]
AgNO3 (ai)-101.80[1]-34.16[1]219.2[1]-64.9[1]
AgNO3 (ao)-32.49[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
CuO (cr)-157.3[1]-129.7[1]42.63[1]42.30[1]
NH3 (g)-46.11[1]-16.45[1]192.45[1]35.06[1]
NH3 (ao)-80.29[1]-26.50[1]111.3[1]
Ag2O (cr)-31.05[1]-11.20[1]121.3[1]65.86[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)