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化学反応
4HBrO3 + 4e^− → BrO^− + 2H2O + 3BrO3^−

4HBrO₃ + 4e⁻ → BrO⁻ + 2H₂O + 3BrO₃⁻

更新日：2022/6/13

臭素酸の還元: 4HBrO₃臭素酸 + 4e⁻電子
⟶
BrO⁻次亜臭素酸イオン + 2H₂O水 + 3BrO₃⁻臭素酸イオン

臭素酸を還元すると，次亜臭素酸イオンと水，臭素酸イオンが生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸化還元反応で，

還元可能化学種の還元

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

臭素酸の還元: 4HBrO₃臭素酸 + 4e⁻電子
⟶
BrO⁻次亜臭素酸イオン + 2H₂O水 + 3BrO₃⁻臭素酸イオン

一般反応式

還元可能化学種の還元: 反応物酸化剤 + e⁻
⟶
生成物還元生成物

各原子の酸化数

臭素酸の還元

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
HBrO₃	臭素酸	4	酸化剤	–
e⁻	電子	4	–	電子

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
BrO⁻	次亜臭素酸イオン	1	還元生成物	–
H₂O	水	2	–	–
BrO₃⁻	臭素酸イオン	3	–	–

熱力学的変化

標準状態における変化

臭素酸の還元 ◆ Δ_rG −526.3 kJ/mol K 1.60 × 10⁹² pK −92.20: 4HBrO₃水溶液 (解離状態) + 4e⁻
⟶
BrO⁻水溶液 (非解離状態) + 2H₂O液体 + 3BrO₃⁻水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−598.7	−526.3	20	–
臭素酸 1 mol あたり	−149.7	−131.6	5.0	–
電子 1 mol あたり	−149.7	−131.6	5.0	–
次亜臭素酸イオン 1 mol あたり	−598.7	−526.3	20	–
水 1 mol あたり	−299.4	−263.1	10	–
臭素酸イオン 1 mol あたり	−199.6	−175.4	6.7	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
HBrO₃ (ai)	-67.07^[1]	18.60^[1]	161.71^[1]	–
e⁻	–	–	–	–

* (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
BrO⁻ (ao)	-94.1^[1]	-33.4^[1]	42^[1]	–
H₂O (cr)	–	–	–	–
H₂O (l)	-285.830^[1]	-237.129^[1]	69.91^[1]	75.291^[1]
H₂O (g)	-241.818^[1]	-228.572^[1]	188.825^[1]	33.577^[1]
BrO₃⁻ (ao)	-67.07^[1]	18.60^[1]	161.71^[1]	–

* (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (l):液体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト