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K2SeO3 + 2HCl → 2KCl + SeO2 + H2O

亜セレン酸カリウム塩化水素が反応すると,塩化カリウム二酸化セレンが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱酸の塩と強酸の反応 (弱酸性酸化物の遊離)
弱酸の塩ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
強酸の塩共役塩基 + 酸性酸化物 + H2O共役酸

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
K2SeO3亜セレン酸カリウム1
ブレンステッド塩基
弱酸の塩
HCl塩化水素2
ブレンステッド酸
強酸

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KCl塩化カリウム2
共役塩基
強酸の塩
SeO2二酸化セレン1
酸性酸化物
H2O1
共役酸

熱力学的変化

標準状態における変化

亜セレン酸カリウム塩化水素の反応
K2SeO3結晶性固体 + 2HCl気体
2KCl結晶性固体 + SeO2結晶性固体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−218.1
−218.1
1 mol あたり
−109.0
1 mol あたり
−109.0
1 mol あたり
−218.1
1 mol あたり
−218.1

水溶液における変化

亜セレン酸カリウム塩化水素の反応
K2SeO3水溶液 (解離状態) + 2HCl水溶液 (解離状態)
2KCl水溶液 (解離状態) + SeO2水溶液 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1.6
1.6
1 mol あたり
0.80
1 mol あたり
0.80
1 mol あたり
1.6
1 mol あたり
1.6

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
K2SeO3 (cr)-982.0[1]
K2SeO3 (ai)-1013.8[1]-936.3[1]218.0[1]
HCl (g)-92.307[1]-95.299[1]186.908[1]29.12[1]
HCl (ai)-167.159[1]-131.228[1]56.5[1]-136.4[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KCl (cr)-436.747[1]-409.14[1]82.59[1]51.30[1]
KCl (g)-214.14[1]-233.0[1]239.10[1]36.48[1]
KCl (ai)-419.53[1]-414.49[1]159.0[1]-114.6[1]
SeO2 (cr)-225.35[1]
SeO2 (aq)-221.63[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (aq):水溶液, (l):液体

参考文献

参考文献一覧

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