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化学反応
FeOH^2+ → Fe^3+ + OH^−

FeOH²⁺ → Fe³⁺ + OH⁻

更新日：2023/8/8

水酸化鉄(III)イオンの電離: FeOH²⁺水酸化鉄(III)イオン
⟶
Fe³⁺鉄(III)イオン + OH⁻水酸化物イオン

水酸化鉄(III)イオンが電離すると，鉄(III)イオンと水酸化物イオンが生成します。この反応は酸塩基反応で，

イオンの電離

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

水酸化鉄(III)イオンの電離: FeOH²⁺水酸化鉄(III)イオン
⟶
Fe³⁺鉄(III)イオン + OH⁻水酸化物イオン

一般反応式

イオンの電離: 多原子イオン
⟶
陽イオン/電気的中性 + 陰イオン/電気的中性

各原子の酸化数

水酸化鉄(III)イオンの電離

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
FeOH²⁺	水酸化鉄(III)イオン	1	–	多原子イオン

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Fe³⁺	鉄(III)イオン	1	–	陽イオン
OH⁻	水酸化物イオン	1	–	陰イオン

熱力学的変化

標準状態における変化

水酸化鉄(III)イオンの電離 ◆ Δ_rG 67.5 kJ/mol K 0.15 × 10⁻¹¹ pK 11.83: FeOH²⁺水溶液 (非解離状態)
⟶
Fe³⁺水溶液 (非解離状態) + OH⁻水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	12.3	67.5	−185	–
水酸化鉄(III)イオン 1 mol あたり	12.3	67.5	−185	–
鉄(III)イオン 1 mol あたり	12.3	67.5	−185	–
水酸化物イオン 1 mol あたり	12.3	67.5	−185	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
FeOH²⁺ (ao)	-290.8^[1]	-229.41^[1]	-142^[1]	–

* (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Fe³⁺ (g)	5712.8^[1]	–	–	–
Fe³⁺ (ao)	-48.5^[1]	-4.7^[1]	-315.9^[1]	–
OH⁻ (g)	-143.5^[1]	–	–	–
OH⁻ (ao)	-229.994^[1]	-157.244^[1]	-10.75^[1]	-148.5^[1]

* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト