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NiS + 2AgOH → Ag2S + Ni(OH)2

硫化ニッケル(II)水酸化銀(I)が反応すると,硫化銀(I)水酸化ニッケル(II)が生成します。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱塩基の塩と強塩基の反応
弱塩基の塩ブレンステッド酸 + 強塩基ブレンステッド塩基
強塩基の塩共役酸 + 弱塩基共役塩基 + (H2O)

各原子の酸化数

硫化ニッケル(II)水酸化銀(I)の反応

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NiS硫化ニッケル(II)1
ブレンステッド酸
弱塩基の塩
AgOH水酸化銀(I)2
ブレンステッド塩基
強塩基

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Ag2S硫化銀(I)1
共役酸
強塩基の塩
Ni(OH)2水酸化ニッケル(II)1
共役塩基
弱塩基

熱力学的変化

水溶液における変化 (1)

硫化ニッケル(II)水酸化銀(I)の反応
ΔrG−248.1 kJ/mol
K2.92 × 1043
pK−43.47
NiS結晶性固体 + 2AgOH水溶液 (解離状態)
Ag2S結晶性固体α, 直方晶 + Ni(OH)2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−231.5−248.155
1 mol あたり
−231.5−248.155
水酸化銀(I)
1 mol あたり
−115.8−124.028
1 mol あたり
−231.5−248.155
−231.5−248.155

水溶液における変化 (2)

硫化ニッケル(II)水酸化銀(I)の反応
ΔrG−224.4 kJ/mol
K2.06 × 1039
pK−39.31
NiS結晶性固体 + 2AgOH水溶液 (非解離状態)
Ag2S結晶性固体α, 直方晶 + Ni(OH)2結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−224.4
1 mol あたり
−224.4
水酸化銀(I)
1 mol あたり
−112.2
1 mol あたり
−224.4
−224.4

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NiS (cr)-82.0[1]-79.5[1]52.97[1]47.11[1]
NiS (cr)
沈殿物
-77.4[1]
AgOH (ai)-124.415[1]-80.137[1]61.92[1]-126.8[1]
AgOH (ao)-92.0[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Ag2S (cr)
α, 直方晶
-32.59[1]-40.67[1]144.01[1]76.53[1]
Ag2S (cr)
β
-29.41[1]-39.46[1]150.6[1]
Ni(OH)2 (cr)-529.7[1]-447.2[1]88[1]
Ni(OH)2 (ai)-513.8[1]-360.2[1]-150.2[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

参考文献

参考文献一覧

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