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化学反応
FeCl3 → FeCl^2+ + 2Cl^−

FeCl₃ → FeCl²⁺ + 2Cl⁻

更新日：2023/8/18

塩化鉄(III)の電離: FeCl₃塩化鉄(III)
⟶
FeCl²⁺塩化鉄(III)イオン + 2Cl⁻塩化物イオン

塩化鉄(III)が電離すると，塩化鉄(III)イオンと塩化物イオンが生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸塩基反応で，

塩の電離

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

塩化鉄(III)の電離: FeCl₃塩化鉄(III)
⟶
FeCl²⁺塩化鉄(III)イオン + 2Cl⁻塩化物イオン

一般反応式

塩の電離: 塩ルイス共役体
⟶
陽イオンルイス酸 + 陰イオンルイス塩基

各原子の酸化数

塩化鉄(III)の電離

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
FeCl₃	塩化鉄(III)	1	ルイス共役体	塩

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
FeCl²⁺	塩化鉄(III)イオン	1	ルイス酸	陽イオン
Cl⁻	塩化物イオン	2	ルイス塩基	陰イオン

熱力学的変化

標準状態における変化

塩化鉄(III)の電離 ◆ Δ_rG −1.9 kJ/mol K 2.15 × 10⁰ pK −0.33: FeCl₃水溶液 (非解離状態)
⟶
FeCl²⁺水溶液 (非解離状態) + 2Cl⁻水溶液 (非解離状態)

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−1.9	–	–
塩化鉄(III) 1 mol あたり	–	−1.9	–	–
塩化鉄(III)イオン 1 mol あたり	–	−1.9	–	–
塩化物イオン 1 mol あたり	–	−0.95	–	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
FeCl₃ (cr)	-399.49^[1]	-334.00^[1]	142.3^[1]	96.65^[1]
FeCl₃ (g)	-254.0^[1]	–	–	–
FeCl₃ (ai)	-550.2^[1]	-398.3^[1]	-146.4^[1]	–
FeCl₃ (ao)	–	-404.5^[1]	–	–
FeCl₃ (cr) 6水和物	-2223.8^[1]	–	–	–

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
FeCl²⁺ (ao)	-180.3^[1]	-143.9^[1]	-113^[1]	–
Cl⁻ (g)	-233.13^[1]	–	–	–
Cl⁻ (ao)	-167.159^[1]	-131.228^[1]	56.5^[1]	-136.4^[1]

* (ao):水溶液 (非解離状態), (g):気体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト