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16(NH4)3PO4 🔥→ 5N2O5 + 16P + 39H2O + 38NH3

リン酸アンモニウムが分解すると,五酸化二窒素リンアンモニアが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

熱分解 (酸化還元反応)
熱分解性物質自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物
オキソ酸塩の熱分解 (酸化還元反応)
オキソ酸塩自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
(NH4)3PO4リン酸アンモニウム16
自己酸化還元剤
熱分解性
オキソ酸塩

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
N2O5五酸化二窒素5
酸化生成物
Pリン16
還元生成物
H2O39
NH3アンモニア38

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

リン酸アンモニウムの分解
16(NH4)3PO4結晶性固体
🔥
5N2O5結晶性固体 + 16P結晶性固体白リン + 39H2O液体 + 38NH3気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
13635.4
852.212
1 mol あたり
2727.08
1 mol あたり
852.212
1 mol あたり
349.626
1 mol あたり
358.826

標準状態における変化 (2)

リン酸アンモニウムの分解
16(NH4)3PO4結晶性固体
🔥
5N2O5結晶性固体 + 16P結晶性固体赤リン (三斜晶) + 39H2O液体 + 38NH3気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
13353.8
834.612
1 mol あたり
2670.76
1 mol あたり
834.612
1 mol あたり
342.405
1 mol あたり
351.416

標準状態における変化 (3)

リン酸アンモニウムの分解
16(NH4)3PO4結晶性固体
🔥
5N2O5結晶性固体 + 16P結晶性固体黒リン + 39H2O液体 + 38NH3気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
13006.6
812.913
1 mol あたり
2601.32
1 mol あたり
812.913
1 mol あたり
333.503
1 mol あたり
342.279

標準状態における変化 (4)

リン酸アンモニウムの分解
16(NH4)3PO4結晶性固体
🔥
5N2O5結晶性固体 + 16P非晶質固体赤リン (アモルファス) + 39H2O液体 + 38NH3気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
13515.4
844.712
1 mol あたり
2703.08
1 mol あたり
844.712
1 mol あたり
346.549
1 mol あたり
355.668

水溶液における変化 (1)

リン酸アンモニウムの分解
ΔrG10802.0 kJ/mol
K0.37 × 10−1892
pK1892.43
16(NH4)3PO4水溶液 (解離状態)
🔥
5N2O5結晶性固体 + 16P結晶性固体白リン + 39H2O液体 + 38NH3気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
13683.410802.09716
855.212675.125607.3
1 mol あたり
2736.682160.401943
1 mol あたり
855.212675.125607.3
1 mol あたり
350.856276.974249.1
1 mol あたり
360.089284.263255.7

水溶液における変化 (2)

リン酸アンモニウムの分解
ΔrG10420.1 kJ/mol
K0.30 × 10−1825
pK1825.52
16(NH4)3PO4水溶液 (解離状態)
🔥
5N2O5結晶性固体 + 16P結晶性固体白リン + 39H2O液体 + 38NH3水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
12384.510420.16632
774.031651.256414.5
1 mol あたり
2476.902084.021326
1 mol あたり
774.031651.256414.5
1 mol あたり
317.551267.182170.1
1 mol あたり
325.908274.213174.5

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
(NH4)3PO4 (cr)-1671.9[1]
(NH4)3PO4 (ai)-1674.9[1]-1256.6[1]117[1]
(NH4)3PO4 (cr)
3水和物
-2555.6[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
N2O5 (cr)-43.1[1]113.9[1]178.2[1]143.1[1]
N2O5 (g)11.3[1]115.1[1]355.7[1]84.5[1]
P (cr)
白リン
0[1]0[1]41.09[1]23.84[1]
P (cr)
赤リン (三斜晶)
-17.6[1]-12.1[1]22.80[1]21.21[1]
P (cr)
黒リン
-39.3[1]
P (am)
赤リン (アモルファス)
-7.5[1]
P (g)314.64[1]278.25[1]163.193[1]20.786[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
NH3 (g)-46.11[1]-16.45[1]192.45[1]35.06[1]
NH3 (ao)-80.29[1]-26.50[1]111.3[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (am):非晶質固体, (l):液体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)