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化学反応
8Na + KMnO4 → 4Na2O + K + Mn

8Na + KMnO₄ → 4Na₂O + K + Mn

更新日：2022/6/13

ナトリウムと過マンガン酸カリウムの反応: 8Naナトリウム + KMnO₄過マンガン酸カリウム
⟶
4Na₂O酸化ナトリウム + Kカリウム + Mnマンガン

ナトリウムと過マンガン酸カリウムが反応すると，酸化ナトリウムとカリウム，マンガンが生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸化還元反応で，

還元性化学種と酸化性化学種の反応

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

ナトリウムと過マンガン酸カリウムの反応: 8Naナトリウム + KMnO₄過マンガン酸カリウム
⟶
4Na₂O酸化ナトリウム + Kカリウム + Mnマンガン

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応: 還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
⟶
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

ナトリウムと過マンガン酸カリウムの反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Na	ナトリウム	8	還元剤	還元性
KMnO₄	過マンガン酸カリウム	1	酸化剤	酸化性

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Na₂O	酸化ナトリウム	4	酸化生成物	–
K	カリウム	1	還元生成物	–
Mn	マンガン	1	還元生成物	–

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

ナトリウムと過マンガン酸カリウムの反応 ◆ Δ_rG −764.2 kJ/mol K 7.62 × 10¹³³ pK −133.88: 8Na結晶性固体 + KMnO₄結晶性固体
⟶
4Na₂O結晶性固体 + K結晶性固体 + Mn結晶性固体α

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−819.7	−764.2	−184.96	−11.11
ナトリウム 1 mol あたり	−102.5	−95.53	−23.120	−1.389
過マンガン酸カリウム 1 mol あたり	−819.7	−764.2	−184.96	−11.11
酸化ナトリウム 1 mol あたり	−204.9	−191.1	−46.240	−2.777
カリウム 1 mol あたり	−819.7	−764.2	−184.96	−11.11
マンガン 1 mol あたり	−819.7	−764.2	−184.96	−11.11

標準状態における変化 (2)

ナトリウムと過マンガン酸カリウムの反応: 8Na結晶性固体 + KMnO₄結晶性固体
⟶
4Na₂O結晶性固体 + K結晶性固体 + Mn結晶性固体β

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	–	−182.58	−10.90
ナトリウム 1 mol あたり	–	–	−22.823	−1.363
過マンガン酸カリウム 1 mol あたり	–	–	−182.58	−10.90
酸化ナトリウム 1 mol あたり	–	–	−45.645	−2.725
カリウム 1 mol あたり	–	–	−182.58	−10.90
マンガン 1 mol あたり	–	–	−182.58	−10.90

標準状態における変化 (3)

ナトリウムと過マンガン酸カリウムの反応 ◆ Δ_rG −762.8 kJ/mol K 4.33 × 10¹³³ pK −133.64: 8Na結晶性固体 + KMnO₄結晶性固体
⟶
4Na₂O結晶性固体 + K結晶性固体 + Mn結晶性固体γ

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−818.1	−762.8	−184.54	−9.86
ナトリウム 1 mol あたり	−102.3	−95.35	−23.067	−1.23
過マンガン酸カリウム 1 mol あたり	−818.1	−762.8	−184.54	−9.86
酸化ナトリウム 1 mol あたり	−204.5	−190.7	−46.135	−2.46
カリウム 1 mol あたり	−818.1	−762.8	−184.54	−9.86
マンガン 1 mol あたり	−818.1	−762.8	−184.54	−9.86

水溶液における変化

ナトリウムと過マンガン酸カリウムの反応 ◆ Δ_rG −771.3 kJ/mol K 1.34 × 10¹³⁵ pK −135.13: 8Na結晶性固体 + KMnO₄水溶液 (解離状態)
⟶
4Na₂O結晶性固体 + K結晶性固体 + Mn結晶性固体α

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−863.1	−771.3	−307.0	166.7
ナトリウム 1 mol あたり	−107.9	−96.41	−38.38	20.84
過マンガン酸カリウム 1 mol あたり	−863.1	−771.3	−307.0	166.7
酸化ナトリウム 1 mol あたり	−215.8	−192.8	−76.75	41.67
カリウム 1 mol あたり	−863.1	−771.3	−307.0	166.7
マンガン 1 mol あたり	−863.1	−771.3	−307.0	166.7

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Na (cr)	0^[1]	0^[1]	51.21^[1]	28.24^[1]
Na (g)	107.32^[1]	76.761^[1]	153.712^[1]	20.786^[1]
KMnO₄ (cr)	-837.2^[1]	-737.6^[1]	171.71^[1]	117.57^[1]
KMnO₄ (ai)	-793.8^[1]	-730.5^[1]	293.7^[1]	-60.2^[1]

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Na₂O (cr)	-414.22^[1]	-375.46^[1]	75.06^[1]	69.12^[1]
Na₂O (g)	-35.6^[1]	-52.3^[1]	261.2^[1]	55.2^[1]
K (cr)	0^[1]	0^[1]	64.18^[1]	29.58^[1]
K (g)	89.24^[1]	60.59^[1]	160.336^[1]	20.786^[1]
Mn (cr) α	0^[1]	0^[1]	32.01^[1]	26.32^[1]
Mn (cr) β	–	–	34.39^[1]	26.53^[1]
Mn (cr) γ	1.55^[1]	1.42^[1]	32.43^[1]	27.57^[1]
Mn (g)	280.7^[1]	238.5^[1]	173.70^[1]	20.79^[1]

* (cr):結晶性固体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト