フッ化スズ(II)
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フッ化スズ(II)（Tin(II) fluoride）は，化学式 SnF2 で表される無機化合物です。
目次
名称
物質名称一覧
命名法
Nomenclature
名称
Name
- 代表的名称
- Typical name
- フッ化スズ(II)
- Tin(II) fluoride
- 組成命名法
- Compositional nomenclature
- フッ化スズ(II)
- Tin(II) fluoride
- 二フッ化スズ
- Tin difluoride
- 置換命名法
- Substitutive nomenclature
- ジフルオロ-λ2-スタンナン
- Difluoro-λ2-stannane
- 付加命名法
- Additive nomenclature
- ジフルオリドスズ
- Difluoridotin
- 別名
- Other names
- フッ化第一スズ
- Stannous fluoride
化学式と構造
化学式一覧
化学式名称
Formula name
化学式
Formula
- 代表的化学式
- Typical formula
- SnF2
- 分子式
- Molecular formula
- SnF2
- 組成式
- Compositional formula
- SnF2
- 構造式
- Structural formula
- その他の構造式
- Other structural formulas
気体状態
- 電子式 (ルイス構造式)
- Lewis structure
- 電子式 (ルイス構造式, 色付き)
- Colored Lewis structure
物質情報
物質情報一覧
構成要素
構成イオン
イオン Ion | 名称 Name | 電荷数 Charge number | 個数 Number |
|---|---|---|---|
| Sn2+ | スズ(II)イオン | 2 | 1 |
| F− | フッ化物イオン | -1 | 2 |
構成原子
原子 Atom | 名称 Name | 酸化数 Oxidation state | 個数 Number |
|---|---|---|---|
| Sn | スズ | +2 | 1 |
| F | フッ素 | −1 | 2 |
原子の比率
原子 Atom | 原子量 Atomic weight | 個数 Number | 原子比率 Atomic ratio | 重量比率 Weight ratio |
|---|---|---|---|---|
| Sn | 118.710 | 1 | 33.33% | 75.75% |
| F | 18.998 | 2 | 66.67% | 24.25% |
熱力学的性質
相転移特性
項目
Item
値
Value
- 融解熱
- Enthalpy of fusion
- 10.5 kJ · mol−1[2]at 215°C
- 蒸発熱
- Enthalpy of vaporization
- –
- 蒸発熱 (25°C)
- Enthalpy of vaporization at 25°C
- –
- その他転移エンタルピー
- Enthalpy of other transition
- –
溶解度
溶解性
水への溶解度 (g/100 g solution)[1]
| 25°C |
|---|
| 30 |
溶解度曲線 (g/100 g solution)
危険有害性
GHSラベル[3]
項目
Item
値
Value
- 危険有害性絵表示
- Hazard pictograms
- 注意喚起語
- Signal word
- 危険
- 危険有害性情報
- Hazard statements
- H300: 飲み込むと生命に危険
- H335: 呼吸器刺激のおそれ
物理的危険性[3]
健康有害性[3]
環境有害性[3]
| 分類 | 区分 | 表示 | 危険有害性情報 |
|---|---|---|---|
| 水生環境有害性 (短期) | 分類不可 (データ不足) | ||
| 水生環境有害性 (長期) | 分類不可 (データ不足) | ||
| オゾン層への有害性 | データなし |
製法
金属と非金属の反応
とが反応すると，フッ化スズ(II)が生成します。
酸と塩基の反応
フッ化水素と水酸化スズ(II)が反応すると，フッ化スズ(II)と水が生成します。
塩基性酸化物と酸の反応
酸化スズ(II)とフッ化水素が反応すると，フッ化スズ(II)と水が生成します。
活性金属と酸の反応
化学反応
電離反応
フッ化スズ(II)が電離すると，スズ(II)イオンとフッ化物イオンが生成します。
強酸との反応
フッ化スズ(II)と強酸が反応すると，強酸の塩とフッ化水素が生成します。
強塩基との反応
フッ化スズ(II)と強塩基が反応すると，強塩基の塩と水酸化スズ(II)が生成します。
酸化性化学種との反応
フッ化スズ(II)と酸化性化学種が反応すると，種々の生成物が生成します。
被還元性化学種との反応
フッ化スズ(II)と被還元性化学種が反応すると，種々の生成物が生成します。
還元性化学種との反応
還元性化学種とフッ化スズ(II)が反応すると，種々の生成物が生成します。
難還元性化学種との反応
フッ化スズ(II)と酸化マンガン(II)が反応すると，フッ化スズ(IV)と，酸化スズ(II)が生成します。
沈殿反応
水溶液中に特定の化学種が存在すると，フッ化スズ(II)と反応して沈殿が生成します。
加水分解
フッ化スズ(II)と水が反応すると，水酸化スズ(II)とフッ化水素が生成します。
水溶液の電気分解
フッ化スズ(II)水溶液を電気分解すると，種々の生成物が生成します。
溶融塩電解
フッ化スズ(II)の溶融塩を電気分解すると，種々の生成物が生成します。
参考文献
参考文献一覧
- 1James G. Speight (2017)Lange's Handbook of Chemistry, 17th editionMcGraw Hill Education
- ^ 密度, 4.57 g/cm3 - p.69
- ^ 融点, 213 °C - p.69
- ^ 沸点, 850 °C - p.69
- ^ 水への溶解度 (g/100 g solution), 表を参照 - p.69
- 2John R. Rumble Jr, David R. Lide, Thomas J. Bruno (2019)CRC Handbook of Chemistry and Physics 100th EditionCRC Press
- ^ 融解熱, 10.5 kJ · mol−1 - p.6-161
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