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化学反応
2Al + 3MnO2 → Al2O3 + 3MnO

2Al + 3MnO₂ → Al₂O₃ + 3MnO

更新日：2022/6/13

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Alアルミニウム + 3MnO₂酸化マンガン(IV)
⟶
Al₂O₃酸化アルミニウム + 3MnO酸化マンガン(II)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)が反応すると，酸化アルミニウムと酸化マンガン(II)が生成します（その他の反応はこちら）。この反応は酸化還元反応で，

還元性化学種と被還元性化学種の反応

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Alアルミニウム + 3MnO₂酸化マンガン(IV)
⟶
Al₂O₃酸化アルミニウム + 3MnO酸化マンガン(II)

一般反応式

還元性化学種と被還元性化学種の反応: 還元性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
⟶
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Al	アルミニウム	2	還元剤	還元性
MnO₂	酸化マンガン(IV)	3	酸化剤	被還元性

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Al₂O₃	酸化アルミニウム	1	酸化生成物	–
MnO	酸化マンガン(II)	3	還元生成物	–

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応 ◆ Δ_rG −1275.6 kJ/mol K 2.99 × 10²²³ pK −223.48: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂結晶性固体
⟶
Al₂O₃結晶性固体α, コランダム + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1271.3	−1275.6	14.24	4.24
アルミニウム 1 mol あたり	−635.65	−637.80	7.120	2.12
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−423.77	−425.20	4.747	1.41
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1271.3	−1275.6	14.24	4.24
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−423.77	−425.20	4.747	1.41

標準状態における変化 (2)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂結晶性固体
⟶
Al₂O₃結晶性固体δ + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1262.1	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−631.05	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−420.70	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1262.1	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−420.70	–	–	–

標準状態における変化 (3)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂結晶性固体
⟶
Al₂O₃結晶性固体ρ + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1253	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−626.5	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−417.7	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1253	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−417.7	–	–	–

標準状態における変化 (4)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂結晶性固体
⟶
Al₂O₃結晶性固体κ + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1257.9	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−628.95	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−419.30	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1257.9	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−419.30	–	–	–

標準状態における変化 (5)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂結晶性固体
⟶
Al₂O₃結晶性固体γ + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1252.5	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−626.25	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−417.50	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1252.5	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−417.50	–	–	–

標準状態における変化 (6)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂結晶性固体
⟶
Al₂O₃非晶質固体 + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1228	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−614.0	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−409.3	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1228	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−409.3	–	–	–

標準状態における変化 (7)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
Al₂O₃結晶性固体α, コランダム + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1323.9	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−661.95	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−441.30	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1323.9	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−441.30	–	–	–

標準状態における変化 (8)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
Al₂O₃結晶性固体δ + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1314.7	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−657.35	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−438.23	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1314.7	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−438.23	–	–	–

標準状態における変化 (9)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
Al₂O₃結晶性固体ρ + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1305	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−652.5	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−435.0	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1305	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−435.0	–	–	–

標準状態における変化 (10)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
Al₂O₃結晶性固体κ + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1310.5	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−655.25	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−436.83	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1310.5	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−436.83	–	–	–

標準状態における変化 (11)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
Al₂O₃結晶性固体γ + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1305.1	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−652.55	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−435.03	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1305.1	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−435.03	–	–	–

標準状態における変化 (12)

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂非晶質固体沈殿物
⟶
Al₂O₃非晶質固体 + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1280	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−640.0	–	–	–
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−426.7	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1280	–	–	–
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−426.7	–	–	–

水溶液における変化

アルミニウムと酸化マンガン(IV)の反応 ◆ Δ_rG −1275.6 kJ/mol K 2.99 × 10²²³ pK −223.48: 2Al結晶性固体 + 3MnO₂結晶性固体
⟶
Al₂O₃結晶性固体α, コランダム + 3MnO結晶性固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−1271.3	−1275.6	14.24	4.24
アルミニウム 1 mol あたり	−635.65	−637.80	7.120	2.12
酸化マンガン(IV) 1 mol あたり	−423.77	−425.20	4.747	1.41
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1271.3	−1275.6	14.24	4.24
酸化マンガン(II) 1 mol あたり	−423.77	−425.20	4.747	1.41

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Al (cr)	0^[1]	0^[1]	28.33^[1]	24.35^[1]
Al (g)	326.4^[1]	285.7^[1]	164.54^[1]	21.38^[1]
MnO₂ (cr)	-520.03^[1]	-465.14^[1]	53.05^[1]	54.14^[1]
MnO₂ (am) 沈殿物	-502.5^[1]	–	–	–

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (am):非晶質固体

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Al₂O₃ (cr) α, コランダム	-1675.7^[1]	-1582.3^[1]	50.92^[1]	79.04^[1]
Al₂O₃ (cr) δ	-1666.5^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (cr) ρ	-1657^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (cr) κ	-1662.3^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (cr) γ	-1656.9^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (am)	-1632^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (cr) 1水和物	-1998.91^[1]	-1841.78^[1]	70.67^[1]	106.19^[1]
Al₂O₃ (cr) 3水和物	-2576.5^[1]	–	–	–
MnO (cr)	-385.22^[1]	-362.90^[1]	59.71^[1]	45.44^[1]
MnO (g)	124.22^[1]	–	–	–

* (cr):結晶性固体, (am):非晶質固体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト