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10HCl + 4NaMnO4 + 8H+ 🔥→ 4NaClO + 3Cl2O + 4Mn2+ + 9H2O

塩化水素過マンガン酸ナトリウム水素イオンが反応すると,次亜塩素酸ナトリウム一酸化二塩素マンガン(II)イオンが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (酸性条件下)
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H+非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物 + H2O非酸化還元生成物

各原子の酸化数

塩化水素過マンガン酸ナトリウムの反応 (酸性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
HCl塩化水素10
還元剤
難酸化性
NaMnO4過マンガン酸ナトリウム4
酸化剤
酸性条件下で酸化性
H+水素イオン8
水素イオン

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaClO次亜塩素酸ナトリウム4
酸化生成物
Cl2O一酸化二塩素3
酸化生成物
Mn2+マンガン(II)イオン4
還元生成物
H2O9

熱力学的変化

標準状態における変化

塩化水素過マンガン酸ナトリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG201.0 kJ/mol
K0.61 × 10−35
pK35.21
10HCl水溶液 (解離状態) + 4NaMnO4水溶液 (解離状態) + 8H+水溶液 (非解離状態)
🔥
4NaClO水溶液 (解離状態) + 3Cl2O気体 + 4Mn2+水溶液 (非解離状態) + 9H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
194.2201.0−32
1 mol あたり
19.4220.10−3.2
48.5550.25−8.0
水素イオン
1 mol あたり
24.2725.13−4.0
48.5550.25−8.0
1 mol あたり
64.7367.00−11
マンガン(II)イオン
1 mol あたり
48.5550.25−8.0
1 mol あたり
21.5822.33−3.6

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
HCl (g)-92.307[1]-95.299[1]186.908[1]29.12[1]
HCl (ai)-167.159[1]-131.228[1]56.5[1]-136.4[1]
NaMnO4 (ai)-781.6[1]-709.1[1]250.2[1]
NaMnO4 (cr)
1水和物
-1079.14[1]
NaMnO4 (cr)
3水和物
-1672.85[1]
H+ (g)1536.202[1]
H+ (ao)0[1]0[1]0[1]0[1]
* (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (cr):結晶性固体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaClO (ai)-347.3[1]-298.7[1]100[1]
Cl2O (g)80.3[1]97.9[1]266.21[1]45.40[1]
Mn2+ (g)2519.69[1]
Mn2+ (ao)-220.75[1]-228.1[1]-73.6[1]50[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (l):液体

参考文献

参考文献一覧

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