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(NH4)2Cr2O7 + 2HI → 2NH4I + 2CrO3 + H2O

二クロム酸アンモニウムヨウ化水素が反応すると,ヨウ化アンモニウム酸化クロム(VI)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱酸の塩と強酸の反応 (弱酸性酸化物の遊離)
弱酸の塩ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
強酸の塩共役塩基 + 酸性酸化物 + H2O共役酸

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
(NH4)2Cr2O7二クロム酸アンモニウム1
ブレンステッド塩基
弱酸の塩
HIヨウ化水素2
ブレンステッド酸
強酸

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NH4Iヨウ化アンモニウム2
共役塩基
強酸の塩
CrO3酸化クロム(VI)2
酸性酸化物
H2O1
共役酸

熱力学的変化

標準状態における変化

二クロム酸アンモニウムヨウ化水素の反応
(NH4)2Cr2O7結晶性固体 + 2HI気体
2NH4I結晶性固体 + 2CrO3結晶性固体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−113.9
−113.9
1 mol あたり
−56.95
−56.95
1 mol あたり
−56.95
1 mol あたり
−113.9

水溶液における変化

二クロム酸アンモニウムヨウ化水素の反応
(NH4)2Cr2O7水溶液 (解離状態) + 2HI水溶液 (解離状態)
2NH4I水溶液 (解離状態) + 2CrO3結晶性固体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
25.4
25.4
1 mol あたり
12.7
12.7
1 mol あたり
12.7
1 mol あたり
25.4

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
(NH4)2Cr2O7 (cr)-1806.7[1]
(NH4)2Cr2O7 (ai)-1755.2[1]-1459.5[1]488.7[1]
HI (g)26.48[1]1.70[1]206.594[1]29.158[1]
HI (ai)-55.19[1]-51.57[1]111.3[1]-142.3[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NH4I (cr)-201.42[1]-112.5[1]117[1]
NH4I (ai)-187.69[1]-130.88[1]224.7[1]-62.3[1]
CrO3 (cr)-589.5[1]
CrO3 (g)-385.8[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (l):液体

参考文献

参考文献一覧

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