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CuF + HNO3 + 2H+ → Cu2+ + NO2↑ + HF↑ + H2O

フッ化銅(I)硝酸の反応 (酸性条件下)
CuFフッ化銅(I) + HNO3硝酸 + 2H+水素イオン
Cu2+銅(II)イオン + NO2二酸化窒素 + HFフッ化水素 + H2O

フッ化銅(I)硝酸水素イオンが反応すると,銅(II)イオン二酸化窒素フッ化水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

フッ化銅(I)硝酸の反応 (酸性条件下)
CuFフッ化銅(I) + HNO3硝酸 + 2H+水素イオン
Cu2+銅(II)イオン + NO2二酸化窒素 + HFフッ化水素 + H2O

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (酸性条件下)
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H+非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物 + H2O非酸化還元生成物

各原子の酸化数

フッ化銅(I)硝酸の反応 (酸性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
CuFフッ化銅(I)1
還元剤
被酸化性
HNO3硝酸1
酸化剤
酸性条件下で酸化性
H+水素イオン2
水素イオン

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Cu2+銅(II)イオン1
酸化生成物
NO2二酸化窒素1
還元生成物
HFフッ化水素1
H2O1

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

フッ化銅(I)硝酸の反応 (酸性条件下)
ΔrG−22 kJ/mol
K7.15 × 103
pK−3.85
CuF固体 + HNO3水溶液 (解離状態) + 2H+水溶液 (非解離状態)
Cu2+水溶液 (非解離状態) + NO2気体 + HF気体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
28−22172.8
1 mol あたり
28−22172.8
1 mol あたり
28−22172.8
水素イオン
1 mol あたり
14−1186.40
銅(II)イオン
1 mol あたり
28−22172.8
1 mol あたり
28−22172.8
1 mol あたり
28−22172.8
1 mol あたり
28−22172.8

標準状態における変化 (2)

フッ化銅(I)硝酸の反応 (酸性条件下)
ΔrG−46 kJ/mol
K1.15 × 108
pK−8.06
CuF固体 + HNO3水溶液 (解離状態) + 2H+水溶液 (非解離状態)
Cu2+水溶液 (非解離状態) + NO2気体 + HF水溶液 (非解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8
水素イオン
1 mol あたり
−11−2343.9
銅(II)イオン
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8

標準状態における変化 (3)

フッ化銅(I)硝酸の反応 (酸性条件下)
ΔrG−46 kJ/mol
K1.15 × 108
pK−8.06
CuF固体 + HNO3水溶液 (解離状態) + 2H+水溶液 (非解離状態)
Cu2+水溶液 (非解離状態) + NO2気体 + HF水溶液 (非解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8
水素イオン
1 mol あたり
−11−2343.9
銅(II)イオン
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8
1 mol あたり
−21−4687.8

標準状態における変化 (4)

フッ化銅(I)硝酸の反応 (酸性条件下)
ΔrG−28 kJ/mol
K8.04 × 104
pK−4.91
CuF固体 + HNO3水溶液 (解離状態) + 2H+水溶液 (非解離状態)
Cu2+水溶液 (非解離状態) + NO2気体 + HF水溶液 (解離状態) + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−33−28−14.7
1 mol あたり
−33−28−14.7
1 mol あたり
−33−28−14.7
水素イオン
1 mol あたり
−17−14−7.35
銅(II)イオン
1 mol あたり
−33−28−14.7
1 mol あたり
−33−28−14.7
1 mol あたり
−33−28−14.7
1 mol あたり
−33−28−14.7

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
CuF (s)-280-26064.9
HNO3 (l)-174.10[1]-80.71[1]155.60[1]109.87[1]
HNO3 (g)-135.06[1]-74.72[1]266.38[1]53.35[1]
HNO3 (ai)-207.36[1]-111.25[1]146.4[1]-86.6[1]
HNO3 (l)
1水和物
-473.46[1]-328.77[1]216.90[1]182.46[1]
HNO3 (l)
3水和物
-1056.04[1]-811.09[1]346.98[1]325.14[1]
H+ (g)1536.202[1]
H+ (ao)0[1]0[1]0[1]0[1]
* (s):固体, (l):液体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Cu2+ (g)3054.07[1]
Cu2+ (ao)64.77[1]65.49[1]-99.6[1]
NO2 (g)33.18[1]51.31[1]240.06[1]37.20[1]
HF (l)
xは未確定の残余エントロピー
-299.78[1]75.40+x[1]
HF (g)-271.1[1]-273.2[1]173.779[1]29.133[1]
HF (ai)-332.63[1]-278.79[1]-13.8[1]-106.7[1]
HF (ao)-320.08[1]-296.82[1]88.7[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体, (ai):水溶液 (解離状態), (cr):結晶性固体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)