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PbI2 + 2Cl2 + 2H2O → PbO2 + I2 + 4HCl

ヨウ化鉛(II)塩素が反応すると,酸化鉛(IV)ヨウ素塩化水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (中性条件下)
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H2O非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

ヨウ化鉛(II)塩素の反応 (中性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
PbI2ヨウ化鉛(II)1
還元剤
被酸化性
Cl2塩素2
酸化剤
酸化性
H2O2

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
PbO2酸化鉛(IV)1
酸化生成物
I2ヨウ素1
酸化生成物
HCl塩化水素4
還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化

ヨウ化鉛(II)塩素の反応 (中性条件下)
ΔrG49.37 kJ/mol
K0.22 × 10−8
pK8.65
PbI2結晶性固体 + 2Cl2気体 + 2H2O液体
PbO2結晶性固体 + I2結晶性固体 + 4HCl気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
100.549.37171.6−60.20
1 mol あたり
100.549.37171.6−60.20
1 mol あたり
50.2524.6885.80−30.10
1 mol あたり
50.2524.6885.80−30.10
1 mol あたり
100.549.37171.6−60.20
1 mol あたり
100.549.37171.6−60.20
1 mol あたり
25.1312.3442.90−15.05

水溶液における変化 (1)

ヨウ化鉛(II)塩素の反応 (中性条件下)
ΔrG5.82 kJ/mol
K0.96 × 10−1
pK1.02
PbI2水溶液 (解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
PbO2結晶性固体 + I2水溶液 (非解離状態) + 4HCl気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
106.55.82339
1 mol あたり
106.55.82339
1 mol あたり
53.252.91170
1 mol あたり
53.252.91170
1 mol あたり
106.55.82339
1 mol あたり
106.55.82339
1 mol あたり
26.631.4684.8

水溶液における変化 (2)

ヨウ化鉛(II)塩素の反応 (中性条件下)
ΔrG−137.89 kJ/mol
K1.44 × 1024
pK−24.16
PbI2水溶液 (解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
PbO2結晶性固体 + I2水溶液 (非解離状態) + 4HCl水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−192.9−137.89−183
1 mol あたり
−192.9−137.89−183
1 mol あたり
−96.45−68.945−91.5
1 mol あたり
−96.45−68.945−91.5
1 mol あたり
−192.9−137.89−183
1 mol あたり
−192.9−137.89−183
1 mol あたり
−48.23−34.472−45.8

水溶液における変化 (3)

ヨウ化鉛(II)塩素の反応 (中性条件下)
ΔrG21.8 kJ/mol
K0.15 × 10−3
pK3.82
PbI2水溶液 (非解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
PbO2結晶性固体 + I2水溶液 (非解離状態) + 4HCl気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
21.8
1 mol あたり
21.8
1 mol あたり
10.9
1 mol あたり
10.9
1 mol あたり
21.8
1 mol あたり
21.8
1 mol あたり
5.45

水溶液における変化 (4)

ヨウ化鉛(II)塩素の反応 (中性条件下)
ΔrG−122.0 kJ/mol
K2.36 × 1021
pK−21.37
PbI2水溶液 (非解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体
PbO2結晶性固体 + I2水溶液 (非解離状態) + 4HCl水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−122.0
1 mol あたり
−122.0
1 mol あたり
−61.00
1 mol あたり
−61.00
1 mol あたり
−122.0
1 mol あたり
−122.0
1 mol あたり
−30.50

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
PbI2 (cr)-175.48[1]-173.64[1]174.85[1]77.36[1]
PbI2 (ai)-112.1[1]-127.57[1]233.0[1]
PbI2 (ao)-143.5[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (g):気体, (l):液体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
PbO2 (cr)-277.4[1]-217.33[1]68.6[1]64.64[1]
I2 (cr)0[1]0[1]116.135[1]54.438[1]
I2 (g)62.438[1]19.327[1]260.69[1]36.90[1]
I2 (ao)22.6[1]16.40[1]137.2[1]
HCl (g)-92.307[1]-95.299[1]186.908[1]29.12[1]
HCl (ai)-167.159[1]-131.228[1]56.5[1]-136.4[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (ai):水溶液 (解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)