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MgBr2 + 2AgF 💧→ MgF2↓ + 2AgBr↓

臭化マグネシウムフッ化銀(I)が反応すると,フッ化マグネシウム臭化銀(I)が生成します。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

沈殿反応
水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス酸 + 水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス塩基
💧
水に不溶/水に難溶/水に微溶ルイス共役体 + 生成物(非酸化還元生成物)

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
MgBr2臭化マグネシウム1
ルイス酸
水に易溶
AgFフッ化銀(I)2
ルイス塩基
水に易溶

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
MgF2フッ化マグネシウム1
ルイス共役体
水に不溶
AgBr臭化銀(I)2
ルイス共役体
水に不溶

熱力学的変化

標準状態における変化

臭化マグネシウムフッ化銀(I)の反応
MgBr2結晶性固体 + 2AgF結晶性固体
💧
MgF2結晶性固体 + 2AgBr結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−390.6
−390.6
1 mol あたり
−195.3
−390.6
1 mol あたり
−195.3

水溶液における変化 (1)

臭化マグネシウムフッ化銀(I)の反応
ΔrG−57.8 kJ/mol
K1.34 × 1010
pK−10.13
MgBr2水溶液 (解離状態) + 2AgF水溶液 (解離状態)
💧
MgF2結晶性固体 + 2AgBr水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
8.7−57.8222.8
8.7−57.8222.8
1 mol あたり
4.3−28.9111.4
8.7−57.8222.8
1 mol あたり
4.3−28.9111.4

水溶液における変化 (2)

臭化マグネシウムフッ化銀(I)の反応
ΔrG−106.1 kJ/mol
K3.87 × 1018
pK−18.59
MgBr2水溶液 (解離状態) + 2AgF水溶液 (解離状態)
💧
MgF2結晶性固体 + 2AgBr水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−106.1
−106.1
1 mol あたり
−53.05
−106.1
1 mol あたり
−53.05

水溶液における変化 (3)

臭化マグネシウムフッ化銀(I)の反応
ΔrG−53.8 kJ/mol
K2.66 × 109
pK−9.43
MgBr2水溶液 (解離状態) + 2AgF水溶液 (非解離状態)
💧
MgF2結晶性固体 + 2AgBr水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
32.4−53.8289.0
32.4−53.8289.0
1 mol あたり
16.2−26.9144.5
32.4−53.8289.0
1 mol あたり
16.2−26.9144.5

水溶液における変化 (4)

臭化マグネシウムフッ化銀(I)の反応
ΔrG−102.1 kJ/mol
K7.71 × 1017
pK−17.89
MgBr2水溶液 (解離状態) + 2AgF水溶液 (非解離状態)
💧
MgF2結晶性固体 + 2AgBr水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−102.1
−102.1
1 mol あたり
−51.05
−102.1
1 mol あたり
−51.05

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
MgBr2 (cr)-524.3[1]-503.8[1]117.2[1]
MgBr2 (g)-309.6[1]
MgBr2 (ai)-709.94[1]-662.7[1]26.8[1]
MgBr2 (cr)
6水和物
-2410.0[1]-2055.7[1]397[1]
AgF (cr)-204.6[1]
AgF (ai)-227.07[1]-201.69[1]59.0[1]-84.9[1]
AgF (ao)-238.9[1]-203.7[1]25.9[1]
AgF (cr)
2水和物
-800.8[1]-671.0[1]174.9[1]130[1]
AgF (cr)
4水和物
-1388.3[1]-1147.0[1]268[1]209[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
MgF2 (cr)-1123.4[1]-1070.2[1]57.24[1]61.59[1]
MgF2 (g)-723.8[1]-730.5[1]258.39[1]48.62[1]
AgBr (cr)-100.37[1]-96.90[1]107.1[1]52.38[1]
AgBr (ai)-15.98[1]-26.86[1]155.2[1]-120.1[1]
AgBr (ao)-51.0[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)