You-iggy

MnCl2 + 2NH4HCO3 💧→ MnCO3↓ + 2NH4Cl + H2CO3

塩化マンガン(II)炭酸水素アンモニウムが反応すると,炭酸マンガン(II)塩化アンモニウム炭酸が生成します。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

沈殿反応
水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス酸 + 水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス塩基
💧
水に不溶/水に難溶/水に微溶ルイス共役体 + 生成物(非酸化還元生成物)

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
MnCl2塩化マンガン(II)1
ルイス酸
水に易溶
NH4HCO3炭酸水素アンモニウム2
ルイス塩基
水に可溶

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
MnCO3炭酸マンガン(II)1
ルイス共役体
水に不溶
NH4Cl塩化アンモニウム2
非酸化還元生成物
H2CO3炭酸1
非酸化還元生成物

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化マンガン(II)炭酸水素アンモニウムの反応
ΔrG−37.9 kJ/mol
K4.36 × 106
pK−6.64
MnCl2水溶液 (解離状態) + 2NH4HCO3水溶液 (解離状態)
💧
MnCO3結晶性固体自然鉱物 + 2NH4Cl水溶液 (解離状態) + H2CO3水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
11.0−37.9164.9
1 mol あたり
11.0−37.9164.9
5.50−18.982.45
1 mol あたり
11.0−37.9164.9
5.50−18.982.45
1 mol あたり
11.0−37.9164.9

標準状態における変化 (2)

塩化マンガン(II)炭酸水素アンモニウムの反応
MnCl2水溶液 (解離状態) + 2NH4HCO3水溶液
💧
MnCO3結晶性固体自然鉱物 + 2NH4Cl水溶液 (解離状態) + H2CO3水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
5.4
1 mol あたり
5.4
2.7
1 mol あたり
5.4
2.7
1 mol あたり
5.4

標準状態における変化 (3)

塩化マンガン(II)炭酸水素アンモニウムの反応
ΔrG−36.7 kJ/mol
K2.69 × 106
pK−6.43
MnCl2水溶液 (非解離状態) + 2NH4HCO3水溶液 (解離状態)
💧
MnCO3結晶性固体自然鉱物 + 2NH4Cl水溶液 (解離状態) + H2CO3水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−36.7
1 mol あたり
−36.7
−18.4
1 mol あたり
−36.7
−18.4
1 mol あたり
−36.7

標準状態における変化 (4)

塩化マンガン(II)炭酸水素アンモニウムの反応
MnCl2水溶液 (非解離状態) + 2NH4HCO3水溶液
💧
MnCO3結晶性固体自然鉱物 + 2NH4Cl水溶液 (解離状態) + H2CO3水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1 mol あたり
1 mol あたり
1 mol あたり

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
MnCl2 (cr)-481.29[1]-440.50[1]118.24[1]72.93[1]
MnCl2 (g)-263.6[1]
MnCl2 (ai)-555.05[1]-490.8[1]38.9[1]-222[1]
MnCl2 (ao)-492.0[1]
MnCl2 (cr)
1水和物
-789.9[1]-696.1[1]174.1[1]
MnCl2 (cr)
2水和物
-1092.0[1]-942.1[1]218.8[1]
MnCl2 (cr)
4水和物
-1687.4[1]-1423.6[1]303.3[1]
NH4HCO3 (cr)-849.4[1]-665.9[1]120.9[1]
NH4HCO3 (ai)-824.50[1]-666.07[1]204.6[1]
NH4HCO3 (aq)-821.7[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (aq):水溶液

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
MnCO3 (cr)
自然鉱物
-894.1[1]-816.7[1]85.8[1]81.50[1]
MnCO3 (cr)
沈殿物
-883.2[1]
NH4Cl (cr)-314.43[1]-202.87[1]94.6[1]84.1[1]
NH4Cl (ai)-299.66[1]-210.52[1]169.9[1]-56.5[1]
H2CO3 (ao)-699.65[1]-623.08[1]187.4[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)