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Na2SeO3 + 2HNO3 → 2NaNO3 + SeO2 + H2O

亜セレン酸ナトリウム硝酸が反応すると,硝酸ナトリウム二酸化セレンが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱酸の塩と強酸の反応 (弱酸性酸化物の遊離)
弱酸の塩ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
強酸の塩共役塩基 + 酸性酸化物 + H2O共役酸

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Na2SeO3亜セレン酸ナトリウム1
ブレンステッド塩基
弱酸の塩
HNO3硝酸2
ブレンステッド酸
強酸

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaNO3硝酸ナトリウム2
共役塩基
強酸の塩
SeO2二酸化セレン1
酸性酸化物
H2O1
共役酸

熱力学的変化

標準状態における変化

亜セレン酸ナトリウム硝酸の反応
Na2SeO3結晶性固体 + 2HNO3液体
2NaNO3結晶性固体 + SeO2結晶性固体 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−140.1
−140.1
1 mol あたり
−70.05
1 mol あたり
−70.05
1 mol あたり
−140.1
1 mol あたり
−140.1

水溶液における変化

亜セレン酸ナトリウム硝酸の反応
Na2SeO3水溶液 (解離状態) + 2HNO3水溶液 (解離状態)
2NaNO3水溶液 (解離状態) + SeO2水溶液 + H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1.8
1.8
1 mol あたり
0.90
1 mol あたり
0.90
1 mol あたり
1.8
1 mol あたり
1.8

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Na2SeO3 (cr)-958.6[1]
Na2SeO3 (ai)-989.5[1]-893.7[1]130[1]
Na2SeO3 (cr)
5水和物
-2404.13[1]
HNO3 (l)-174.10[1]-80.71[1]155.60[1]109.87[1]
HNO3 (g)-135.06[1]-74.72[1]266.38[1]53.35[1]
HNO3 (ai)-207.36[1]-111.25[1]146.4[1]-86.6[1]
HNO3 (l)
1水和物
-473.46[1]-328.77[1]216.90[1]182.46[1]
HNO3 (l)
3水和物
-1056.04[1]-811.09[1]346.98[1]325.14[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体, (g):気体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaNO3 (cr)-467.85[1]-367.00[1]116.52[1]92.88[1]
NaNO3 (ai)-447.48[1]-373.15[1]205.4[1]-40.2[1]
SeO2 (cr)-225.35[1]
SeO2 (aq)-221.63[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (aq):水溶液, (l):液体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)