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SnS + 2HCl → SnCl2 + H2S

硫化スズ(II)塩化水素が反応すると,塩化スズ(II)硫化水素が生成します。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

弱酸の塩と強酸の反応 (弱酸の遊離)
弱酸の塩ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
強酸の塩共役塩基 + 弱酸共役酸

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
SnS硫化スズ(II)1
ブレンステッド塩基
弱酸の塩
HCl塩化水素2
ブレンステッド酸
強酸

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
SnCl2塩化スズ(II)1
共役塩基
強酸の塩
H2S硫化水素1
共役酸
弱酸

熱力学的変化

標準状態における変化

硫化スズ(II)塩化水素の反応
SnS結晶性固体 + 2HCl気体
SnCl2結晶性固体 + H2S気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−61
1 mol あたり
−61
1 mol あたり
−31
1 mol あたり
−61
1 mol あたり
−61

水溶液における変化 (1)

硫化スズ(II)塩化水素の反応
SnS結晶性固体 + 2HCl水溶液 (解離状態)
SnCl2結晶性固体 + H2S気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
89
1 mol あたり
89
1 mol あたり
45
1 mol あたり
89
1 mol あたり
89

水溶液における変化 (2)

硫化スズ(II)塩化水素の反応
SnS結晶性固体 + 2HCl水溶液 (解離状態)
SnCl2結晶性固体 + H2S水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
70
1 mol あたり
70
1 mol あたり
35
1 mol あたり
70
1 mol あたり
70

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
SnS (cr)-100[1]-98.3[1]77.0[1]49.25[1]
SnS (g)119.2[1]
HCl (g)-92.307[1]-95.299[1]186.908[1]29.12[1]
HCl (ai)-167.159[1]-131.228[1]56.5[1]-136.4[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
SnCl2 (cr)-325.1[1]
SnCl2 (cr)
2水和物
-921.3[1]
H2S (g)-20.63[1]-33.56[1]205.79[1]34.23[1]
H2S (ao)-39.7[1]-27.83[1]121[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

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