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化学反応
ZnO + 2HI → ZnI2 + H2O

ZnO + 2HI → ZnI₂ + H₂O

更新日：2022/6/13

酸化亜鉛とヨウ化水素の反応: ZnO酸化亜鉛 + 2HIヨウ化水素
⟶
ZnI₂ヨウ化亜鉛 + H₂O水

酸化亜鉛とヨウ化水素が反応すると，ヨウ化亜鉛と水が生成します。この反応は酸塩基反応で，

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

酸化亜鉛とヨウ化水素の反応: ZnO酸化亜鉛 + 2HIヨウ化水素
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ZnI₂ヨウ化亜鉛 + H₂O水

一般反応式

塩基性酸化物と酸の反応: 塩基性酸化物ブレンステッド塩基 + 酸ブレンステッド酸
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塩共役塩基 + H₂O共役酸

弱塩基性酸化物と強酸の反応: 弱塩基性酸化物ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
⟶
強酸と弱塩基の塩共役塩基 + H₂O共役酸

両性酸化物と酸の反応: 両性酸化物ブレンステッド塩基 + 酸ブレンステッド酸
⟶
塩共役塩基 + H₂O共役酸

両性酸化物と強酸の反応: 両性酸化物ブレンステッド塩基 + 強酸ブレンステッド酸
⟶
強酸と弱塩基の塩共役塩基 + H₂O共役酸

各原子の酸化数

酸化亜鉛とヨウ化水素の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
ZnO	酸化亜鉛	1	ブレンステッド塩基	塩基性酸化物弱塩基性酸化物両性酸化物
HI	ヨウ化水素	2	ブレンステッド酸	酸強酸

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
ZnI₂	ヨウ化亜鉛	1	共役塩基	塩強酸と弱塩基の塩
H₂O	水	1	共役酸	水

熱力学的変化

標準状態における変化

酸化亜鉛とヨウ化水素の反応 ◆ Δ_rG −131.18 kJ/mol K 9.59 × 10²² pK −22.98: ZnO結晶性固体 + 2HI気体
⟶
ZnI₂結晶性固体 + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−198.54	−131.18	−225.8	–
酸化亜鉛 1 mol あたり	−198.54	−131.18	−225.8	–
ヨウ化水素 1 mol あたり	−99.270	−65.590	−112.9	–
ヨウ化亜鉛 1 mol あたり	−198.54	−131.18	−225.8	–
水 1 mol あたり	−198.54	−131.18	−225.8	–

水溶液における変化 (1)

酸化亜鉛とヨウ化水素の反応 ◆ Δ_rG −65.89 kJ/mol K 3.49 × 10¹¹ pK −11.54: ZnO結晶性固体 + 2HI水溶液 (解離状態)
⟶
ZnI₂水溶液 (解離状態) + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−91.43	−65.89	−85.8	82
酸化亜鉛 1 mol あたり	−91.43	−65.89	−85.8	82
ヨウ化水素 1 mol あたり	−45.72	−32.95	−42.9	41
ヨウ化亜鉛 1 mol あたり	−91.43	−65.89	−85.8	82
水 1 mol あたり	−91.43	−65.89	−85.8	82

水溶液における変化 (2)

酸化亜鉛とヨウ化水素の反応 ◆ Δ_rG −56.3 kJ/mol K 7.30 × 10⁹ pK −9.86: ZnO結晶性固体 + 2HI水溶液 (解離状態)
⟶
ZnI₂水溶液 (非解離状態) + H₂O液体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	–	−56.3	–	–
酸化亜鉛 1 mol あたり	–	−56.3	–	–
ヨウ化水素 1 mol あたり	–	−28.1	–	–
ヨウ化亜鉛 1 mol あたり	–	−56.3	–	–
水 1 mol あたり	–	−56.3	–	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
ZnO (cr)	-348.28^[1]	-318.30^[1]	43.64^[1]	40.25^[1]
HI (g)	26.48^[1]	1.70^[1]	206.594^[1]	29.158^[1]
HI (ai)	-55.19^[1]	-51.57^[1]	111.3^[1]	-142.3^[1]

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
ZnI₂ (cr)	-208.03^[1]	-208.95^[1]	161.1^[1]	–
ZnI₂ (ai)	-264.26^[1]	-250.20^[1]	110.5^[1]	-238^[1]
ZnI₂ (ao)	–	-240.6^[1]	–	–
H₂O (cr)	–	–	–	–
H₂O (l)	-285.830^[1]	-237.129^[1]	69.91^[1]	75.291^[1]
H₂O (g)	-241.818^[1]	-228.572^[1]	188.825^[1]	33.577^[1]

* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト