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3(NH4)2S2O3 🔥→ N2O3↑ + 4H2S↑ + 2(NH4)2SO3

チオ硫酸アンモニウムが分解すると,三酸化二窒素硫化水素亜硫酸アンモニウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

熱分解 (酸化還元反応)
熱分解性物質自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物
オキソ酸塩の熱分解 (酸化還元反応)
オキソ酸塩自己酸化還元剤
🔥
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
(NH4)2S2O3チオ硫酸アンモニウム3
自己酸化還元剤
熱分解性
オキソ酸塩

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
N2O3三酸化二窒素1
酸化生成物
H2S硫化水素4
還元生成物
(NH4)2SO3亜硫酸アンモニウム2
還元生成物

熱力学的変化

水溶液における変化 (1)

チオ硫酸アンモニウムの分解
3(NH4)2S2O3水溶液
🔥
N2O3気体 + 4H2S気体 + 2(NH4)2SO3水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
951.7
317.2
1 mol あたり
951.7
1 mol あたり
237.9
475.9

水溶液における変化 (2)

チオ硫酸アンモニウムの分解
3(NH4)2S2O3水溶液
🔥
N2O3気体 + 4H2S水溶液 (非解離状態) + 2(NH4)2SO3水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
875.4
291.8
1 mol あたり
875.4
1 mol あたり
218.8
437.7

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
(NH4)2S2O3 (aq)-917.1[1]
* (aq):水溶液

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
N2O3 (l)50.29[1]
N2O3 (g)83.72[1]139.46[1]312.28[1]65.61[1]
H2S (g)-20.63[1]-33.56[1]205.79[1]34.23[1]
H2S (ao)-39.7[1]-27.83[1]121[1]
(NH4)2SO3 (cr)-885.3[1]
(NH4)2SO3 (ai)-900.4[1]-645.0[1]197.5[1]
(NH4)2SO3 (cr)
1水和物
-1187.4[1]
* (l):液体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

参考文献

参考文献一覧

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