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3KI + 4HClO2 + 3H+ → 3K+ + 2HIO3 + 2Cl2↑ + 2H2O + HI↑

ヨウ化カリウム亜塩素酸の反応 (酸性条件下)
3KIヨウ化カリウム + 4HClO2亜塩素酸 + 3H+水素イオン
3K+カリウムイオン + 2HIO3ヨウ素酸 + 2Cl2塩素 + 2H2O + HIヨウ化水素

ヨウ化カリウム亜塩素酸水素イオンが反応すると,カリウムイオンヨウ素酸塩素ヨウ化水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

ヨウ化カリウム亜塩素酸の反応 (酸性条件下)
3KIヨウ化カリウム + 4HClO2亜塩素酸 + 3H+水素イオン
3K+カリウムイオン + 2HIO3ヨウ素酸 + 2Cl2塩素 + 2H2O + HIヨウ化水素

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (酸性条件下)
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H+非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物 + H2O非酸化還元生成物

各原子の酸化数

ヨウ化カリウム亜塩素酸の反応 (酸性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
KIヨウ化カリウム3
還元剤
被酸化性
HClO2亜塩素酸4
酸化剤
酸性条件下で酸化性
H+水素イオン3
水素イオン

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
K+カリウムイオン3
HIO3ヨウ素酸2
酸化生成物
Cl2塩素2
還元生成物
H2O2
HIヨウ化水素1

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

ヨウ化カリウム亜塩素酸の反応 (酸性条件下)
ΔrG−606.6 kJ/mol
K1.87 × 10106
pK−106.27
3KI水溶液 (解離状態) + 4HClO2水溶液 (非解離状態) + 3H+水溶液 (非解離状態)
3K+水溶液 (非解離状態) + 2HIO3水溶液 (非解離状態) + 2Cl2気体 + 2H2O液体 + HI気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−594.6−606.639.2
1 mol あたり
−198.2−202.213.1
1 mol あたり
−148.7−151.79.80
水素イオン
1 mol あたり
−198.2−202.213.1
カリウムイオン
1 mol あたり
−198.2−202.213.1
1 mol あたり
−297.3−303.319.6
1 mol あたり
−297.3−303.319.6
1 mol あたり
−297.3−303.319.6
1 mol あたり
−594.6−606.639.2

標準状態における変化 (2)

ヨウ化カリウム亜塩素酸の反応 (酸性条件下)
ΔrG−659.9 kJ/mol
K4.07 × 10115
pK−115.61
3KI水溶液 (解離状態) + 4HClO2水溶液 (非解離状態) + 3H+水溶液 (非解離状態)
3K+水溶液 (非解離状態) + 2HIO3水溶液 (非解離状態) + 2Cl2気体 + 2H2O液体 + HI水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−676.3−659.9−56.0
1 mol あたり
−225.4−220.0−18.7
1 mol あたり
−169.1−165.0−14.0
水素イオン
1 mol あたり
−225.4−220.0−18.7
カリウムイオン
1 mol あたり
−225.4−220.0−18.7
1 mol あたり
−338.1−329.9−28.0
1 mol あたり
−338.1−329.9−28.0
1 mol あたり
−338.1−329.9−28.0
1 mol あたり
−676.3−659.9−56.0

標準状態における変化 (3)

ヨウ化カリウム亜塩素酸の反応 (酸性条件下)
ΔrG−592.7 kJ/mol
K6.86 × 10103
pK−103.84
3KI水溶液 (解離状態) + 4HClO2水溶液 (非解離状態) + 3H+水溶液 (非解離状態)
3K+水溶液 (非解離状態) + 2HIO3水溶液 (非解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体 + HI気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−641.4−592.7−165
1 mol あたり
−213.8−197.6−55.0
1 mol あたり
−160.3−148.2−41.3
水素イオン
1 mol あたり
−213.8−197.6−55.0
カリウムイオン
1 mol あたり
−213.8−197.6−55.0
1 mol あたり
−320.7−296.4−82.5
1 mol あたり
−320.7−296.4−82.5
1 mol あたり
−320.7−296.4−82.5
1 mol あたり
−641.4−592.7−165

標準状態における変化 (4)

ヨウ化カリウム亜塩素酸の反応 (酸性条件下)
ΔrG−646.0 kJ/mol
K1.49 × 10113
pK−113.17
3KI水溶液 (解離状態) + 4HClO2水溶液 (非解離状態) + 3H+水溶液 (非解離状態)
3K+水溶液 (非解離状態) + 2HIO3水溶液 (非解離状態) + 2Cl2水溶液 (非解離状態) + 2H2O液体 + HI水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−723.1−646.0−260
1 mol あたり
−241.0−215.3−86.7
1 mol あたり
−180.8−161.5−65.0
水素イオン
1 mol あたり
−241.0−215.3−86.7
カリウムイオン
1 mol あたり
−241.0−215.3−86.7
1 mol あたり
−361.6−323.0−130
1 mol あたり
−361.6−323.0−130
1 mol あたり
−361.6−323.0−130
1 mol あたり
−723.1−646.0−260

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
KI (cr)-327.900[1]-324.892[1]106.32[1]52.93[1]
KI (g)-125.5[1]-166.1[1]258.3[1]37.11[1]
KI (ai)-307.57[1]-334.85[1]213.8[1]-120.5[1]
HClO2 (ao)-51.9[1]5.9[1]188.3[1]
H+ (g)1536.202[1]
H+ (ao)0[1]0[1]0[1]0[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
K+ (g)514.26[1]
K+ (ao)-252.38[1]-283.27[1]102.5[1]21.8[1]
HIO3 (cr)-230.1[1]
HIO3 (ao)-211.3[1]-132.6[1]166.9[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
HI (g)26.48[1]1.70[1]206.594[1]29.158[1]
HI (ai)-55.19[1]-51.57[1]111.3[1]-142.3[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (l):液体, (ai):水溶液 (解離状態)

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)