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4S + 4Ni(OH)2 → NiSO4 + 3NiS + 4H2O

硫黄水酸化ニッケル(II)が反応すると,硫酸ニッケル(II)硫化ニッケル(II)が生成します。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

自己酸化還元性化学種と塩基の反応
自己酸化還元性化学種自己酸化還元剤 + 塩基非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
S硫黄4
自己酸化還元性
Ni(OH)2水酸化ニッケル(II)4
塩基

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NiSO4硫酸ニッケル(II)1
酸化生成物
NiS硫化ニッケル(II)3
還元生成物
H2O4

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫黄水酸化ニッケル(II)の反応
ΔrG−157.9 kJ/mol
K4.60 × 1027
pK−27.66
4S結晶性固体斜方硫黄 + 4Ni(OH)2結晶性固体
NiSO4結晶性固体 + 3NiS結晶性固体 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−143.4−157.951
1 mol あたり
−35.85−39.4813
−35.85−39.4813
1 mol あたり
−143.4−157.951
1 mol あたり
−47.80−52.6317
1 mol あたり
−35.85−39.4813

標準状態における変化 (2)

硫黄水酸化ニッケル(II)の反応
4S結晶性固体斜方硫黄 + 4Ni(OH)2結晶性固体
NiSO4結晶性固体 + 3NiS結晶性固体沈殿物 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−129.6
1 mol あたり
−32.40
−32.40
1 mol あたり
−129.6
1 mol あたり
−43.20
1 mol あたり
−32.40

標準状態における変化 (3)

硫黄水酸化ニッケル(II)の反応
4S結晶性固体単斜硫黄 + 4Ni(OH)2結晶性固体
NiSO4結晶性固体 + 3NiS結晶性固体 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−144.8
1 mol あたり
−36.20
−36.20
1 mol あたり
−144.8
1 mol あたり
−48.27
1 mol あたり
−36.20

標準状態における変化 (4)

硫黄水酸化ニッケル(II)の反応
4S結晶性固体単斜硫黄 + 4Ni(OH)2結晶性固体
NiSO4結晶性固体 + 3NiS結晶性固体沈殿物 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−131.0
1 mol あたり
−32.75
−32.75
1 mol あたり
−131.0
1 mol あたり
−43.67
1 mol あたり
−32.75

水溶液における変化 (1)

硫黄水酸化ニッケル(II)の反応
ΔrG−188.5 kJ/mol
K1.06 × 1033
pK−33.02
4S結晶性固体斜方硫黄 + 4Ni(OH)2結晶性固体
NiSO4水溶液 (解離状態) + 3NiS結晶性固体 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−233.7−188.5−149
1 mol あたり
−58.42−47.13−37.3
−58.42−47.13−37.3
1 mol あたり
−233.7−188.5−149
1 mol あたり
−77.90−62.83−49.7
1 mol あたり
−58.42−47.13−37.3

水溶液における変化 (2)

硫黄水酸化ニッケル(II)の反応
ΔrG−201.5 kJ/mol
K2.00 × 1035
pK−35.30
4S結晶性固体斜方硫黄 + 4Ni(OH)2結晶性固体
NiSO4水溶液 (非解離状態) + 3NiS結晶性固体 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−219.8−201.5−59
1 mol あたり
−54.95−50.38−15
−54.95−50.38−15
1 mol あたり
−219.8−201.5−59
1 mol あたり
−73.27−67.17−20
1 mol あたり
−54.95−50.38−15

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
S (cr)
斜方硫黄
0[1]0[1]31.80[1]22.64[1]
S (cr)
単斜硫黄
0.33[1]
S (g)278.805[1]238.250[1]167.821[1]23.673[1]
Ni(OH)2 (cr)-529.7[1]-447.2[1]88[1]
Ni(OH)2 (ai)-513.8[1]-360.2[1]-150.2[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NiSO4 (cr)-872.91[1]-759.7[1]92[1]138[1]
NiSO4 (ai)-963.2[1]-790.3[1]-108.8[1]
NiSO4 (ao)-949.3[1]-803.3[1]-18.0[1]
NiSO4 (cr)
4水和物
-2104.1[1]
NiSO4 (cr)
6水和物
α, 正方晶, 緑色
-2682.82[1]-2224.61[1]334.47[1]327.86[1]
NiSO4 (cr)
6水和物
β, 単斜晶, 青色
-2672.3[1]
NiSO4 (cr)
7水和物
-2976.33[1]-2461.83[1]378.94[1]364.59[1]
NiS (cr)-82.0[1]-79.5[1]52.97[1]47.11[1]
NiS (cr)
沈殿物
-77.4[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)