You-iggy

8CuCl + 2KMnO4 + 16H+ → 8Cu2+ + Cl2↑ + 2MnCl2 + 2KCl + 8H2O

塩化銅(I)過マンガン酸カリウム水素イオンが反応すると,銅(II)イオン塩素塩化マンガン(II)塩化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (酸性条件下)
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H+非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物 + H2O非酸化還元生成物

各原子の酸化数

塩化銅(I)過マンガン酸カリウムの反応 (酸性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
CuCl塩化銅(I)8
還元剤
被酸化性
KMnO4過マンガン酸カリウム2
酸化剤
酸性条件下で酸化性
H+水素イオン16
水素イオン

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Cu2+銅(II)イオン8
酸化生成物
Cl2塩素1
酸化生成物
MnCl2塩化マンガン(II)2
還元生成物
KCl塩化カリウム2
H2O8

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化銅(I)過マンガン酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−763.8 kJ/mol
K6.49 × 10133
pK−133.81
8CuCl結晶性固体 + 2KMnO4水溶液 (解離状態) + 16H+水溶液 (非解離状態)
8Cu2+水溶液 (非解離状態) + Cl2気体 + 2MnCl2水溶液 (解離状態) + 2KCl水溶液 (解離状態) + 8H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1032.4−763.8−895.7
1 mol あたり
−129.05−95.47−112.0
−516.20−381.9−447.9
水素イオン
1 mol あたり
−64.525−47.74−55.98
銅(II)イオン
1 mol あたり
−129.05−95.47−112.0
1 mol あたり
−1032.4−763.8−895.7
1 mol あたり
−516.20−381.9−447.9
1 mol あたり
−516.20−381.9−447.9
1 mol あたり
−129.05−95.47−112.0

標準状態における変化 (2)

塩化銅(I)過マンガン酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−766.2 kJ/mol
K1.71 × 10134
pK−134.23
8CuCl結晶性固体 + 2KMnO4水溶液 (解離状態) + 16H+水溶液 (非解離状態)
8Cu2+水溶液 (非解離状態) + Cl2気体 + 2MnCl2水溶液 (非解離状態) + 2KCl水溶液 (解離状態) + 8H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−766.2
1 mol あたり
−95.78
−383.1
水素イオン
1 mol あたり
−47.89
銅(II)イオン
1 mol あたり
−95.78
1 mol あたり
−766.2
1 mol あたり
−383.1
1 mol あたり
−383.1
1 mol あたり
−95.78

標準状態における変化 (3)

塩化銅(I)過マンガン酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−756.9 kJ/mol
K4.01 × 10132
pK−132.60
8CuCl結晶性固体 + 2KMnO4水溶液 (解離状態) + 16H+水溶液 (非解離状態)
8Cu2+水溶液 (非解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態) + 2MnCl2水溶液 (解離状態) + 2KCl水溶液 (解離状態) + 8H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1055.8−756.9−998
1 mol あたり
−131.97−94.61−125
−527.90−378.4−499
水素イオン
1 mol あたり
−65.987−47.31−62.4
銅(II)イオン
1 mol あたり
−131.97−94.61−125
1 mol あたり
−1055.8−756.9−998
1 mol あたり
−527.90−378.4−499
1 mol あたり
−527.90−378.4−499
1 mol あたり
−131.97−94.61−125

標準状態における変化 (4)

塩化銅(I)過マンガン酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG−759.3 kJ/mol
K1.06 × 10133
pK−133.02
8CuCl結晶性固体 + 2KMnO4水溶液 (解離状態) + 16H+水溶液 (非解離状態)
8Cu2+水溶液 (非解離状態) + Cl2水溶液 (非解離状態) + 2MnCl2水溶液 (非解離状態) + 2KCl水溶液 (解離状態) + 8H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−759.3
1 mol あたり
−94.91
−379.6
水素イオン
1 mol あたり
−47.46
銅(II)イオン
1 mol あたり
−94.91
1 mol あたり
−759.3
1 mol あたり
−379.6
1 mol あたり
−379.6
1 mol あたり
−94.91

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
CuCl (cr)-137.2[1]-119.86[1]86.2[1]48.5[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
H+ (g)1536.202[1]
H+ (ao)0[1]0[1]0[1]0[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Cu2+ (g)3054.07[1]
Cu2+ (ao)64.77[1]65.49[1]-99.6[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
MnCl2 (cr)-481.29[1]-440.50[1]118.24[1]72.93[1]
MnCl2 (g)-263.6[1]
MnCl2 (ai)-555.05[1]-490.8[1]38.9[1]-222[1]
MnCl2 (ao)-492.0[1]
MnCl2 (cr)
1水和物
-789.9[1]-696.1[1]174.1[1]
MnCl2 (cr)
2水和物
-1092.0[1]-942.1[1]218.8[1]
MnCl2 (cr)
4水和物
-1687.4[1]-1423.6[1]303.3[1]
KCl (cr)-436.747[1]-409.14[1]82.59[1]51.30[1]
KCl (g)-214.14[1]-233.0[1]239.10[1]36.48[1]
KCl (ai)-419.53[1]-414.49[1]159.0[1]-114.6[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)